
A&Aのメンタルセラピストとして、私は時々ヒーリングの助手を務めています。
昨日A&Aで行われたヒーリングを一部ご紹介しましょう。
体験を公開することについて、ご本人の承諾を頂きました。
北九州市にお住まいのN.I.さん(69歳、男性)のケースです。
Iさんとは何度かお会いしています。その日のIさんは表情が硬くいつもと違うご様子でした。
すでに潜在意識が表出していたのでしょう。この日は戦時下の記憶を自動書記されました。
幼稚園で友達と追いかけっこをしたり、紙ヒこーキを作って飛ばす場面は、
Iさんはうれしそうに微笑みながら書いていました。
空襲警報が日常的に鳴り、走って帰宅する場面、クラスで皆で床に伏せる場面を書く時には
Iさんも緊張した表情。描写は具体的です。
「全部のクラスが広い部屋に集まって 園長先生が 敵機だふせろ というと 皆床に伏せて 親指で耳を塞ぎ 小指で鼻の穴を軽く防ぎ 残りの三本で目をかくした」
「ひじを床につけて 顔を3cmから5cm位うかせるようにした 爆弾が破裂する音で鼓膜が破れないように 親指でしっかりと耳を塞いで 毒ガスは 地面に沿って流れるから 少し体を浮かすんだと 説明があった」
「夏休みは夜にサイレンが鳴り出した 連日爆撃機が飛んできて ショーイ弾をバラバラ落とした 空は真っ赤に燃えている 毎日毎日 夜になると 下関の空が真っ赤になった」
「体に力が入って 足と腕がブルブル震えた ボク 何でこんなに 体が震えるんだろう」
ここでIさん、激しく緊張したように体をこわばらせ、ブルブルと震え始めました。
肩を静かにさするうちに、少しずつおさまり自動書記を続けました。

飛んでくる戦闘機を(紙ヒコーキのように)摑んで投げ捨てたい、でもどうしようもない悔しさ。
子供たちを必死で守る大人たちの声。
夏休みにラジオから聞こえてきた天皇陛下の声。意味がわからなかったけど、姉はすすり泣き、母は黙ってみなを見つめていた。
戦後、八幡製鉄所が起業。空があの空襲の時のように夜に真っ赤になる。銑鉄を流す時に火花が散ることを聞いて(空襲ではないと)やっと安心した。
Iさんはこうした内容を約1時間に渡って詳細に自動書記されました。
川上先生のヒーリングを受け、Iさんはそっと涙を流しながらも安堵した表情で顕在意識に
戻られました。
「かつては、ちょっとしたことで腹が立っていた。この数回のヒーリングで、以前はこんなことに立腹していたのかな、と(不思議に)感じることがある。」との感想文を書いていらっしゃいました。
Iさんはまだ数回目のヒーリングですが、情報量がとても多い自動書記をされます。
集中するとビデオを観ているように、ありありと記憶の中の光景が浮かんでくるのだそうです。
「ビデオを観ているみたいにイメージが湧く」という方は、時々いらっしゃいます。
本人の意図に反して(思い出そうとしなくても)イメージやそれに伴う強い情動が湧いてくる場合、潜在意識を癒すことで解放されるのか。精神科医としても興味あるところです。