
私にとってのヨガの魅力とは、ヨガの実修がウパニシャッドの直観的・体験的な理解を促すことにあります。川上先生の著書には、よくウパニシャッドが引用されています。初めて読んだときは?マークでした。わからないまま、ただ言葉の響きに惹かれて繰り返し読んだものでした。
「純粋の知であり、認識の主体であり、人間の個人存在の奥に存する絶対の主体ともいうべきものである。」「アートマンは把捉されず、破壊され執着されることもない。束縛されず、動揺せず、害されることはない。それは不死である。」魂についての哲人ヤージニャバルキヤの言葉です。

ヨガを実修し、ウパニシャッドの言葉が「わかる!」と感じる。すると、意識の癒しを進めるためのガイドを得たようなものです。チャネリングや瞑想により、その時々の自己の意識の状態を知ることは、もちろん大切なことです。一方、哲人の言葉のような、その時・その場にある問題を越えたなにか、自己の魂を知る長い長い道のりの先にあるものを指し示すものが必要なのです。
人は不安に駆られると、あれこれ人に尋ねたり、確認したり、探ったりします。しかし、魂が認識の主体であるならば、自己の魂を無視して、自分以外の何かにすべての答えを求めても意味がない。答えが見つかるまで、いや、答えを決めるまで、「わからない状態に耐える」ことをヤージニャバルキヤの言葉から学びました。

呼吸法を行い、静かに目を閉じる習慣を日常に取り入れてみてください。そしてウパニシャッドや好きな哲学書を眺めてみると、自分が必要としている何かが見つかるかもしれません。